誰も興味ないだろうけど、私の新海監督の映画との出会いを、つらつらと書いておこうと思います。
私が新海作品を見た順番としては、下記の通り…のはず。
ただ、劇場で見た順番となると、また変わってきます。
- 秒速5センチメートル
- 雲のむこう、約束の場所
- ほしのこえ
- 彼女と彼女の猫
- 星を追う子ども
- 言の葉の庭
「雲のむこう、約束の場所」の存在は知っていた
元々、新海監督の名前は知らないまでも、「雲のむこう、約束の場所」の名前は知っていました。
ジブリの「ハウルの動く城」を抑えて、『毎日映画コンクールアニメーション映画賞』を受賞した作品だということで、ネットでちらりと紹介されていたし、そのときに、風景が綺麗だなあ、と思った覚えがあります。
また、タイトルが好みで、いつか観たいなあ、とは思っていました。
ただ、当時関西にいたので、上映している映画館も少なく、映画を観る機会はありませんでした。そこまで積極的に探して観よう!とまでは思っていなかったし。
そのまま、忘れてました。
初めて観たのは「秒速5センチメートル」
そんな私が初めて観た新海監督の映画は、「秒速5センチメートル」でした。
その頃バイトをしていたビルの地下に、金券ショップが数多く入っていたのですが、映画の前売り券もそこで売られていました。
そこで出会ったのが、「秒速5センチメートル」の前売り券。
『どれほどの速さで生きれば、また君に会えるのか』
このキャッチコピーに、どうしようもなく惹かれたのを、10年近く経った今でも覚えています。
そのときあった前売り券は、第1話の桜花抄のワンシーン。
色んな初めてを経験したのも「秒速」
別に特に映画鑑賞が好きとかそういうわけでもなかった当時。
前売り券を購入したのも、初めてでした。
「秒速5センチメートル」は、そこそこ有名になってきていたとはいえ、それでも関西で上映している映画館はとても少なかったと思います(あんまりはっきり覚えていませんが…)。行ったこともないような映画館で、さらに、今でこそ何でも1人で行ってますが、1人映画自体も初めてで。色んなことが初めて尽くしでした。
そうやって、色んな初めてを詰め込んだ「秒速5センチメートル」鑑賞。
最初の一言から持っていかれる
最初、あの真っ暗な中で、呟かれる台詞。
一転して、鳥の声や極彩色の景色。
あの画面の切り替えに、一気に掴まれました。
鮮やかなピンク色、空が映りこむ水たまり。
この人の目には、この世界はこんなに鮮やかで美しく見えているんだ、と感動しました。
音楽とのマッチングも、言葉の選び方も、すべてがツボだった。
これは、映画館で観なければいけない映画だと、そう思った作品は、初めてでした。
この頃は、映画館で映画を観ること自体超久々だったし、普段、物販とか興味ないんですが、観終わった後、パンフレットと、主題歌CDを買いました。
当時は就職活動中で、その息抜きという意味でもあったのかもしれないけど、ころーんと簡単に転がり落ちました。
映画に恋するって、こういうことか、と。
後から、鬱映画だと呼ばれているということを知ったけど、この当時はそんなこと何も知りませんでした。
疲れてきたので勝手に後半へ続きます。