空いっぱいのみかん箱

新海誠監督の映画などの感想を綴ったり、2.5次元舞台やアニメ・漫画の話題・感想を垂れ流しています。ただの日記も書きます。語彙力のない、頭の悪い記事を量産中です。いいものは積極的に紹介していきたい系人間。

笛ステの感想でとりあえず言いたいのは、なぜ目は2つしかないのかということだ!!

私は今、とても困っている。
笛ステ感想を語りたいけど圧倒的に語彙が足りなくて困ってる。
自分の語彙力のなさをここまで呪いたくなる日が未だかつてあったであろうか。
いや、うん、日々呪ってたわ。

今日はそんな語彙力の不足をただただ勢いだけで乗り切りながら、ホイッスル!の舞台の感想を述べるよ!
ネタバレとか今更過ぎるからあんまり気にしないで!
千秋楽前だからまだ舞台のネタバレはしてないつもりだよ!

私の青春をささげたもののひとつに、「ホイッスル!」というサッカー漫画がある。
青春をささげたどころか、2次元に引きずり込んだ元凶ともいえる漫画だ。
この漫画と出会わなければ、今頃私はリアで充したパリピ生活を送っていたんじゃないかと、そう思えるくらい、私の人生に多大な影響を及ぼした作品です。
……パリピは言い過ぎた。

ホイッスル!とは

なんかこの感想読んでる人にとって、ホイッスル!とはとか説明するのも悪いね!

『ホイッスル!』は、樋口大輔によるサッカー漫画作品、およびそれを原作とした一連のメディアミックス作品の総称。1998年から2002年まで週刊少年ジャンプ(集英社)で連載されていた。全216話。
(Wikipediaから引用)

普通にサッカー漫画として面白かったのは勿論のこと、出てくるキャラクターたちの台詞や生き様に、当時の私は夢中だった。
ガチで恋してた。
弟が持っていたホイッスル!の漫画を譲り受けるために、弟の美術の宿題を代わりにやったりした。
彼らと同世代だったからというのも大きかったと思う。
最近ではなかなかないけど、キャラクターたちの生年月日が西暦付きで、キャラクターとともに年齢を重ねていけるってのがとてもありがたかった。誕生日なども超お祝いした。何なら今もしてる。

この漫画がなければ、出会えなかった人もたくさんいるし、実際、笛ステはプチ同窓会みたいな感じになった。
それこそ、今回のホイッスル!舞台を観に来ようってなってなかった。

いや、漫画があるから舞台があるのか。なんかもうよくわからん。
それくらい、大好きで大切な、バイブルとも言うべき作品。私にとっては。

そんな大事な作品が、うっかり15年の時を経て舞台化しちゃったからさあ大変。

ホイッスル!の舞台化には反対派だった

原作者の樋口先生がツルッとどっかで漏らしちゃったとかペーパー配っちゃったとかそんなんで、一時期、「笛!が舞台になるらしい」という噂があった。
でもその後、噂は沈静化し、ただの噂、程度に留まっていた。

そしてその時点で私が思っていたのは、勘弁してくれよってことだった。

昨今の2.5次元舞台の勢いはすごいと思ってるし、何ならうっかりハマったりもしている。
一時期ハマっていたテニミュ沼から抜け出していたはずなのに、気がつけば2.5次元舞台、すげー観てる。
そして、最近のそのクオリティの高さには驚かされている。

でも、すべての作品が成功しているわけではないし、何より、サッカーを舞台上で表現するって、本当にすごい大変なこと。
同じくサッカーを取り扱った、ほにゃららイレブンみたいな漫画が舞台化したとき、評判があまり芳しくなかったと聞いていたので(好きだった人ごめんね)、サッカー表現するとか無理っすよ、と思ってた。

そもそも何でこんなにネガティブな感想しかないかというと、笛は原作以外にあまり良い思い出がないからだ。
忘れもしない、あのアニメ。
原作ファンほとんどの中で、黒歴史とされ、なかったことにされているあのアニメ。
まさかのオリジナルキャラがぶっこまれ、原作キャラがはじき飛ばされるというプレステゲーム。
学生時代に「ゲームボーイアドバンス版を予約したいんですけど……」と田舎のゲーム店に行ったら、入荷する気がまるでなかったらしく、発売当日には店頭販促用のポスターも一緒にもらった。
嬉しかったけど泣いた。
特にアニメとか、後にテニプリアニメに出演している声優とほぼ同じなのになんなのこの温度差!!!とまた泣いた。

これらの黒歴史扱いされがちなものがあったからこそ、もうこれ以上罪を重ねないで……!って思ってた。

まあとは言うものの、別に私に絶大な権力があったわけでもないから、見守るしかなかった。
権力があったらやめさせてた。
忘れかけていた頃、唐突に舞台化のお知らせはやってきた。

発表当初も不安しかなかった、いや、ほんとに

ネガキャンばっかりして本当に申し訳ないんだけど。
舞台化が発表されて、脚本演出が発表されて。
キャスト発表前にもなんか色々問題があったりで、もうほんとにこの舞台、駄目かもしれんな…と何の希望も持てなかった。

そして待ちに待ったキャストが発表されたけど。
2.5次元から遠ざかっていた期間が長かったので、ほぼ知らず。
全キャストの代表作調べたりして、なんかそれなりのキャスト集めてきたな!?と思った。
しかし発表されたメンバーに不破大地という、本来ならばいないはずのメンバーをぶち込んできたことにより、ああ……と落胆した。
15年前の同人サイトを思い起こさせるような公式サイトの構成に、思わずソースを見た。
つらかった。

その後サイトが改装され、ビジュアルが出たけど、サイトのダサさは相変わらずだし、写真ももう少し何とかならなかったのかと思った。
そして何より私が許せなかったのは、構図は原作のある回の表紙を使っているのに、そこに、不破大地がGKのユニフォーム姿でいたことだ。
彼が登場するのは、本来ならば対武蔵森戦の後。
武蔵森の試合に、ゴールキーパーで参加することなど、あってはならない。
ああ、原作が改変される……と思って落ち込んだ。 ただ、観もしないでああだこうだ言い過ぎるのもな、と思ったので、そしてそれなりに好きなキャストと、何より、すべてのキャラクターがイケメン化されがちな2.5次元舞台で、原作に忠実なキャストが数名いたので、チケットは予約した。

GW後に舞台やるよイベントが行われ、そこで追加キャストの発表。
椎名翼が出る。
椎名翼といえば、テニプリの跡部景吾みたいな、簡単に好きとか言っちゃいけないような、ガチじゃなきゃ軽率に語ってはいけないような、その名を呼んではいけないような、そんな空気さえ漂っている、恐れ多いキャラクターである。 個人的には。
そんな椎名翼を具現化するだと……?
おいおい、チャレンジャーだな…と思って息が止まった。
現在私の中でブームを迎えつつある若手俳優、北村諒の名前がそこにあった。
北村沼にはハマらないと宣言していたはずのところにこの配役発表。
殺す気かと思った。
思えばこのあたりから何かが変わり始めていたのかもしれない、私の中で。

とりあえず舞台には3回行く予定にしていて良かったと思った。

あまり期待はせずに笛ステに行った結果

とはいえその後も、公式サイトのクオリティが上がるわけでもなく、写真の加工が上手くなるわけでもなく、まあ取り立てて期待値が上がるようなことはなかった。

そうして迎えた初日。
今回舞台で上演される、桜上水対武蔵森戦は、原作の中で初めての試合、そして私が原作中1,2を争う大好きな試合なので、中途半端なことしたら許さねーぞ、と思ってた。
当時は武蔵森のレギュラー陣全員の名前と顔と背番号が一致していたし、今でも名前は覚えている。
そんな彼らを全員出すんだから、そして桜上水のメンバーも全員出すんだから、意味のあるものにして欲しかった。
でも意味のあるものにはして欲しかったけど、勝手に色々キャラクターを捏造されるのも嫌だった。
翼さんは原作のここでは登場しないキャラクターなので、観客でいるとかで、どう頑張ったって試合にはぶち込まれないだろうという絶対の安心があった。観客・解説以外の登場方法はないって信じてた。

一番不安だったのが、不破大地。
不破くんのGKのユニフォーム姿の画像を見て、さらにシゲさんがFW用のユニフォームを着ているのを見て。
とてもとても不安だった。
武蔵森戦のゴールキーパーは、佐藤成樹じゃなきゃ駄目なんだ……!!!と強く強く思っていたので、ここで原作が改変されて、不破くんがゴールキーパーとして桜上水のユニフォームを着て出てきたら、私は暴れる。それがどんなに良い試合で描かれていたとしても暴れるし大量の抗議メールを送ってやる、と心に決めていた。

そんな初演終了後。

うん、まあ良かった。
全キャラクターに出る意味があったし、原作をとても大事にしていてくれたし、サッカーの表現がすごく上手いと思ったし、キャラクターの再現度も良かった。
特に、各校の紹介には興奮したし、武蔵森学園の強豪感半端なかったし、後半の桜上水のメンバーの演技には泣いた。

ただ、まだ何かが足りなかった。
終わった瞬間に周りが「すごくよかった~~~」ってなりすぎていたのもあるからだろうか、それとも、サイドでいまいちノリ切れなかったからだろうか。

予想よりもはるかに良かったけど、それは元々の期待値が絶望的に低かったからというのもある。
胸を熱くさせる何かがもう少し欲しい。
昔感じた、あの気持ちを思い起こさせる何かがあと少し欲しいって思ってた。

そんな物足りなさを感じていた。

試合の中で舞台がどんどん進化している

その後、数日が経ち、予約していたチケットでの鑑賞2回目の日が来た。
この日は1階席の真ん中ちょっと後ろよりくらいなセンターブロック席。
シアター1010は段差がきちんとついているので、後ろの方でも見やすい。

結果から言います。

初日と全然違った!!!!!

演出や脚本が変わったわけではない。
でも、確かに空気が違ったし、初演でありがちな変な固さが完全に取れていて、とても良い舞台に仕上がっていた。
初日に感じた物足りなさはなくなっていて、私が好きだった原作の空気がちゃんとそこにあった。

どのキャラクターもちゃんと生きていた。
何でこんなに人数多いんだよ!!!!!ていうかなんで私の目は2個しかないんだよ!!!!!と、このときほど百目妖怪になりたいと思ったことはなかった。

プロの舞台である以上、これだけ多くの客を集めて、お金を取って舞台を上演している以上、その完成は初日の時点で成されていなければならなかったのかもしれない。
でも、お客さんが入って初めて完成する、それも舞台の良さであると、私は思っている。
そして、そのちょっと完成されていなかった具合さえもちょっと愛しいと、ホイッスル!らしいなと、思ってしまった。

俳優推しの人から見てどういう舞台だったのかは私にはわからないけど、北村諒の使い方はクソ贅沢だなとは思ったけど。
椎名翼があれ以上目立ったら、それはもうまったく違う舞台になってしまうと思うので、とても良い采配だったと思う。
何より、原作リスペクトがちゃんと感じられて、原作ファンを大事にしてくれて、本当にありがたかった。

おかげでその後当日券で、数公演追加したし、買う予定のなかったグッズも普通に買った。
今は本当に2016年かと思った。

今後笛の舞台に最推しキャラがきたら狂う自信がある

この舞台、実は私の最推しキャラは出ていない。
出ていなくて良かったと、本当に心の底から思っている。

「英士さん出たら全通するわ」と半ば冗談混じりで周囲に言ってたけど、これはやばい。 このままだと、もし仮に次の舞台で、私の2次元の初恋である郭英士が登場した場合、間違いなく全通する。
今から郭英士積み立てを行っておかなければ、しぬ。
それがもし自分の好みどんぴしゃりで来てみろよ、恋するしかないだろ。
ちょっとでも目が合ってみろよ、呼吸するのも忘れるし、その場に泣き崩れるしかないだろ……。
狂う、狂う、絶対に狂う。
想像するだけで恐ろしい。
何なの今世紀末なの??明日世界が滅ぶの???

ちなみに全然話は変わるけど、先週までの私は、新海誠監督の映画「君の名は。」に夢中だった。
気持ち悪い感想は、他の日記で見てください。
www.mikan85.com www.mikan85.com

ただ、今週に入ってから、まだ1度も観に行っていない。
ずっとあれだけ、毎日のように観に行きたいといっていたのにもかかわらず、だ。

10年前から好きだった監督の新作の公開も、15年前の2次元の初恋には、勝てないのだということがわかった。
だってこの舞台、いうなれば、初恋の人に15年ぶりに会う同窓会みたいなもんだよ!?!?
無理無理無理無理。 最推しが出ていない今でこんな状況だ。
続編が出たら、自分の未来がどうなるか、とても怖い。
やってほしいけどやってほしくない、そんな気持ちでいっぱいだ。
絶対に舞台に現れた瞬間に変な声出るし、目から汁出るし、ハンカチなんて意味ないだろうし、拝むだろうし、毎日気持ち悪い感謝のお手紙を書くしかなくなる。
何これ、今回最推しが出てる人は毎日こんな気持ちだったわけ?
そんなの耐えられない。

でも私はやっぱり欲深いので、今回こんなに出来てしまったんだから、次だって出来るはずだし、具現化した郭英士が見たい。
生きてる生身の郭英士を拝みたい。
郭英士が真田一馬と若菜結人ときゃっきゃやってるの観たいし、そんな私がきたるときのために出来ることといったら、そのとき後悔しないように、貯金することくらいしかない。
今から郭英士保険入ろう。

まとめ

いやもうなんか、この日記ほど私の言いたいことを詰め込んだ日記はないから、みんな見て。
なんか私の日記、何から何まですべてこの日記の劣化版だと思ってる。ごめんなさい。

morningproject.hateblo.jp

明日はいよいよ千秋楽です。
笛舞台ロスが激しくなるから、とりあえず今から郭英士の希望キャストをアンケートに全力でしたためてくる!!!!!

諦めなければ夢は叶うって、風祭君が言ってるからな!!!

千秋楽見て、落ち着いたらまた感想書きに来ます。
とりあえず使用楽曲アルバム買うね。